私は現役のWebディレクターですが、仕事がしんどいとか辞めたい時は「正直めちゃくちゃあります」。
理由としてはWebディレクターは中間管理職的な立場のためお客さんと制作者の間に挟まれて、ストレスがものすごいということです。
うん…わかる気しかないですねw
大変なお客さんがいるとWebディレクターって大変な仕事だな…て感じますよね。
そして私は実は…一度Webディレクターを辞めています…
Webディレクターと言っても仕事内容は様々で「デザイナーのように制作も兼任するところ」もあれば、「指示(Webディレクション)しかしない」場合もあり会社によって仕事内容は違います。
また会社によっては、制作経験が未経験でも「Webディレクター」になれるのですが一体どんなものか紹介(私も経験済み)をします。
またWebディレクターは、どんな仕事をするのか?やりがいがあるのか?将来性があるのか?について、現役のwebディレクターが紹介いたします。
※私自身「Webデザイナー」と名乗っていますが、現在Webデザイナー&Webディレクターの兼任です
Webディレクターがやりがいを感じないところ、つらい、しんどい辞めたいと思うところ
Webディレクターをしている中でまずはデメリット(しんどい・やりがいがない、辞めたいと思うこと)を紹介します。
Webディレクターは人に指示を出すだけで楽そうって感じる人もいるかもしれないですが、つらいことがたくさんあるんですよね!
Webディレクターは、お客さんがワガママ、クレーマーの場合大変
Webディレクターはなんといってもお客さんに左右される仕事です…。
良い人で楽に仕事が終わる人も、ワガママで人を振り回す人もいます。
私も何度大変なお客さんと仕事をしたことか…w
建築会社の社長に、サイトに掲載をする施工事例の写真をくださいと何回か電話していたら、いきなりブチ切れられて「お前らのところとは契約を切る!」といったことなどもありました…。
※まぁ今思えば代わりにこちらで写真を用意しますね…と言っていれば防げましたが、私の経験不足ですね
またサイトのデザインがOKが出たあとでコーディングに進んでほぼ完成までにいったら、お客さんから急遽やり直しの指示が来て…
修正にはお金がかかりますと言ったら「お金は払わない。無料でやってくれ」など無茶を言われる場合なども。
※通常デザインが完了してコーディングにいった際は大幅な修正は費用がかかるのが常識です
こういったお客さんに対してうまくおさめたりなだめたり交渉をするのが、Webディレクターなのでトラブルが起こった際はWebディレクターは正直つらいです。
Webディレクターはお客さんとやり取りをする立場なので、交渉をするための知識・コミュニケーション能力が必要とされます。
Webディレクターは制作をしない場合は飽きやすい
制作者である「Webデザイナー」や「プログラマー」は、案件によって次々と覚えることがあり、時代によって技術も勉強しどんどんと変化していきます。
このようにWebデザイナーやプログラマー達は、制作をするという楽しさ自体がやりがいになるのですが、「Webディレクター」には作る喜びがそこまで大きくありません。
※私がWebディレクターとして指示のみだった時は楽しくありませんでした
打ち合わせをして、見積書を作って、ワイヤーフレームを作って、デザイナーにわかるように依頼して、コーディングをされたサイトをチェックして、お客さんに連絡をしての繰り返しです。
流れ作業だと感じるくらいでした…。
作ってもらうデザイナーやプログラマーに面倒な人がいるとしんどい
また、大変なのはお客さんだけではありません。
依頼をするデザイナーやプログラマーに、文句の多い人や気難しい人面倒な人がいると大変です。
これはWebディレクターだと普通に経験をすることですね。
※その依頼をしている作業が実際に大変かもしれませんし、うまく伝わっていないかも、ただ単にごねられている(舐められている)場合もあり、見極める必要があります
もし自分がWebデザイナーとして制作の経験があれば、実際に作る手間としんどさがわかるので解決できる場合もあります。
※自分で作ったり、違う代案を提出したり
こういった点も、ある程度知識やコミュニケーション力があれば回避することができます。
指示するだけ作ってもらうだけのWebディレクターは将来性がない。つぶしがきかない
作ってもらうだけや指示するだけのWebディレクターは、ハイレベルなWebディレクション、大規模なWebディレクションまでできれば必要とされるのですが…
私も昔「指示をするだけのWebディレクター」でしたが、このままじゃ多くの人がWebサイトを持った将来通用しないと感じました。
だって「ワイヤーフレームを書いてデザイナーに依頼するスキル」「お客さんとやり取りをするスキル」は、未経験からでもWebディレクターの仕事をしたらすぐに身につける気がしたからです。
むしろ、営業の人などのほうがコミュニケーションや交渉も上手なので、Webディレクターとして抜かされる可能性もあるわけです。
つまり人材に替えがきくということでもあり、「指示をするだけのWebディレクター」の将来性は厳しいと思っています。
Webディレクターを辞めたいなら、転職・キャリアチェンジがいい
正直Webディレクターの仕事が楽しくないなら辞めちゃって構わないと思います。
でも、もしかしたらWebディレクターという仕事が面白くないのではなく、その会社の制作が面白くない可能性もあるため、転職をして問題が解決する場合もあるでしょう。
キャリアチェンジをすることでも、仕事の満足度を上げることが可能です。
私が思うキャリアチェンジの方法を紹介します。
1.違う会社のWebディレクターに転職する Webディレクターを辞めたくなったら
Webディレクターでおもしろいのは、案件の規模が大きかったり、有名会社のWebプロモーションに参加できるとより刺激的でおもしろいでしょう。
例えば、Ligなど有名な会社では大手の会社の相手をしたり、好きなバンドや好きな映画のサイトに携わったりできると思えれば考えるだけで楽しくなりませんか?
2.Webデザイナーやプログラマーの仕事をしスキルを身につける Webディレクターを辞めたくなったら
私がWebディレクターから転職した職業は、Webデザイナーです。
下流に行くと給料が安くなるとか、下積みをしなきゃならないとかありますが長期的に見るとメリットがあります。
そもそもWebディレクターの仕事をしていれば、仕事としてディレクションはできるので、制作できるスキルを身につけることで「一人で大体のWeb制作ができるようになる」からです。
例えばコーディングの技術を身に着けた場合、Webディレクションをしつつ外部のデザイナーに依頼して、最後のコーディングは自分がするなどした場合費用も浮かせることができます。
フリーランスになる際にはとても良い感じがしますね。
3.企業のWeb担当になる Webディレクターを辞めたくなったら
企業のWeb担当ですとWebディレクターからそのままキャリアチェンジが可能です。
企業のWeb担当はその会社のいくつかあるサイトを運営し、アクセスや売上や問い合わせを増やすために、Webサイトの改修やSEO施策、広告周りの戦略を立てたり、採用サイトの立案などを行ったりします。
勤めている会社が安定した企業であれば安定して働くことができますし、業界によってはボーナスをもらうこともできます。
※Web業界はあんまりボーナスがないので…
Webディレクターが仕事面でやりがいを感じるところ
これまでWebディレクターのデメリットを紹介してきましたが、Webディレクターにもやりがいやおもしろいところがあります。
今一度メリットを知るのもよいでしょう。
自分ひとりでは作ることが難しい「レベルの高いサイト」を作ることができる
一人でデザインもプログラミングもやると勉強もその分必要となり、ハイレベルなものを作ろうとすると自分の限界がきます。
その点Webディレクターは様々な人に依頼をするので、自分では技術的に作れないものも作ることができます。
お客さんに提案して、自分が作りたいWebサイトを作れる
WebディレクターはWebデザイナーに依頼をする際に、設計図のワイヤーフレームを作成します。
それはWebディレクターだからこそお客さんと打ち合わせ時から話をしているため、どんな風にホームページを作るかから提案をできるので、自分のしたいことをホームページに反映させて制作をすることができます。
ホームページから成果が出ると、Webディレクターは褒められやりがいに繋がる
自分が狙ったSEOワードがアクセス数につながったとか、自分の作成した設計図通りに進んでお問い合わせにつながったとか聞くとやりがいに繋がります。
そうして問い合わせを増やした、採用人数を増やした、アクセスを増やしたなどは本人の実績として誇れる箇所ですね。
Webディレクターが待遇面でやりがいを感じるところ
またWebディレクターの待遇はWebデザイナーよりも良い場合が多いです!
上流工程なので、デザイナーよりも給料が高い
一番のメリットは、給料が高いことでしょう。
関西でWebデザイナーの募集を見ると、月給18万~28万ぐらいが大体の給料です。
これは一般的には、Webデザイナーの経験を経てWebディレクターになることが多いので、Webデザイナーのスキルが身についたうえでの給料と考えられていたり、WebディレクターがWebデザイナーのキャリアップのようなポジションであるという点があげられるからです。
もちろんWebディレクターは、扱う案件を増やし、たくさん作成を進めなければいけないんですが。
家族を持った人や、将来のことを考えるとこの金額の差は大きいですよね。
Webディレクターは交渉、仕事のでき次第で残業を防げる
Webディレクターは、制作の立場ではなく上流工程のため、作業量をある程度工夫することができます。
その代わり進捗状況を常におったり、トラブルがあった際は、対応をしなければならないのですが…
webディレクターの将来性は?仕事はなくならない?
将来AIが人間の仕事を奪うという話がありますが、これはWeb業界にももちろんあてはまる話ですね。
現在でもすでにテンプレート化されたWebデザインが増えておりますし、コーディングが不要なツールも出てきています。
AIが進化すれば、もっと簡単にデザインも作れるようになるでしょう。
このように特にコーディング部分は、htmlやcssを入力しなくても済む未来はすでに目の前にあります。
こういったことからコーダーやデザインに特化をしていないデザイナーの仕事は減るのではないか?と言われています。
実は、AIは完璧なように思えるかもしれませんが、苦手分野もあるのです。
AIは人間の持つ言葉の細かなニュアンスの違いを認識することができません。
例えば、「かっこいい」は人によって違います。
Webディレクターは、お客さんと話してお客さんなりの「かっこいい」を認識したうえで制作を依頼することができます。
また、めんどくさい社長さんからホームページを依頼された際はWebディレクターに「やっておいて」と一言で片付けますが、もちろんAIには「やっておいて」と言われてもやれないですよねw
ですので、人とコミュニケーションを取るWebディレクターや、営業などの仕事はなくならないと言われています。
こういったことからも、これからAIに仕事を奪われると言われているなかで、webディレクターは十分に将来性があると言えるのではないでしょうか?
Webディレクターのまとめ
今回、Webディレクターは、他の人と協力をして自分だけでは作れない高レベルのホームページを作れる、給料が高い、自分の考えを反映させてホームページを作ることができるなどのやりがいがあることがわかりましたね。
そのうえ、AIが進化してきても、対人間が仕事の中心であるWebディレクターは仕事がなくならないなど将来性もあります。
Web業界はコミュニケーションが苦手な職人肌の人も多いですが、Webディレクターはコミュニケーション力さえあれば、Webデザイナーよりも稼げるので、コミュニケーションが得意な人にとってオススメの仕事といえます。